国土交通省「建設分野におけるフィジカルAI 戦略」に向けて
国が目指す現場の姿はこうです。
「少人数で安全かつ高品質に施工・維持管理・災害対応等を持続的に実現する現場」
出所:国土交通省「建設分野におけるフィジカルAI 戦略(中間とりまとめ)-参考資料-」(令和8年9月)参考資料-2 https://www.mlit.go.jp/tec/constplan/content/002020335.pdfこの頁は、その言葉の一つひとつに、当会がいま手元に持っている物を並べたものです。国の言葉は「」で原文のまま、当会の物は画と一緒に置きました。まだ無い物は、はっきり「決めた」か「したい」と書いています。
在るいま実物(画・図面・動く物・地図)が、この頁で見られる物。または、測って確かめた事実
手元に在る当会の手元に在りますが、この頁には載せていない物
決めた決めた日を添えます。実物はこれからの物
したい願望です。まだ実物はありません。
戦略の共通基盤の節にある句です。
知らない方が多いので、成り立ちと、使う権利を書きます。調べて開いたのは 2026年10月25日です。
2026年に公開が始まった、できて間もない3次元の設計ソフトです。作り手は GitHub 上の bherbruck と Tangency Labs で、作り手の国は、公開の頁には見つかりませんでした。形を計算する芯は、truck という部品を土台にしています。v0.22.0(2026年10月)の時点で、作っているのは日本の会社、株式会社RICOS(東京)です。同梱の NOTICE に、その著作権の表示があります。「Copyright (c) RICOS Co. Ltd.」 ライセンスは MIT か Apache-2.0 のどちらかを選べます。「MIT OR Apache-2.0, at your option.」 AI から操作する口(MCP)を内蔵し、人が画面で使う命令を、AI も同じ形で使えます。作り手自身が、簡単な部品なら使える段階だと書いています。「Early but usable for simple parts」
https://github.com/tangency-labs/solidcrafthttps://github.com/ricosjp/truckhttps://www.ricos.co.jp/company/2001年1月に Jürgen Riegel 氏が作り始め、2002年3月に OpenCascade の計画の中で FreeCAD の名で登録し、2002年10月に最初の版が公開されました。20年以上続いています。2021年11月には、管理者と中心の開発者が国際非営利団体 FPA(本拠はベルギー)を作り、いまはここが支えています。「to support and protect the FreeCAD project」 1.0 は 2024年11月に出て、2026年10月25日の最新の安定版は 1.1.4 です。新しい番号 26.3 の試験版も出ています。ライセンスは LGPL(2.1 以降)です。公式の説明は、使い道を限っていません。「being private, commercial or institutional」
https://fpa.freecad.org/https://github.com/FreeCAD/FreeCADhttps://github.com/FreeCAD/FreeCAD-documentation| SolidCraft | FreeCAD | |
|---|---|---|
| 無料か | 無料(使用料はかかりません) | 無料(使用料はかかりません) |
| 仕事に使えるか | 使えます。MIT の本文に「without restriction」とあり、Apache-2.0 の許諾の句(perpetual, worldwide, non-exclusive, no-charge, royalty-free)にも、使い道を限る定めは見当たりません | 使えます。個人でも、会社でも、役所でも |
| 自分で変えてよいか | よい | よい |
| 配ってよいか(配る時の決まり) | よい。Apache-2.0 を選ぶなら、配る時は、ライセンスの写し・元の表示・NOTICE を付け、変えた所を示すことが条件です。MIT を選ぶなら著作権の表示と許可の文を付けます | よい。配る時は、ライセンスの写しと著作権の表示を付け、元の文(ソースコード)を受け取れるようにします。変えた本体も同じです |
| 保証 | 無保証 | 無保証 |
ソフトの著作権は、作り手のままです。当会が持てるのは、ライセンスの範囲で、使う・変える・配る権利です。FreeCAD で作ったファイルは、FreeCAD のライセンスに縛られません(公式の説明)。お渡しの条件は、下の「決めた」のとおりです(地理院の物から作った物は、出典を書くことが条件です)。FreeCAD の公式の説明は、FreeCAD で作ったファイルについてこう書いています。「The models and other files produced with FreeCAD are not subject to any license stated above, nor bound to any kind of restriction or ownership.」 FreeCAD の外から使う拡張で、FreeCAD のコードを含まないものは、ライセンスを選べるとも書いています。「then you can choose any license you want」 法律の最終の判断ではありません。
https://github.com/FreeCAD/FreeCAD-documentation決めた(2026年10月25日)当会が作る部材・道具・手順を、研究会の正会員の方に、当面は無料でお使いいただけるようにします。
したい正会員のご案内は、追ってお出ししたいと考えています。お問い合わせはこちら(下の連絡先)へお寄せください。
SolidCraft は、始まって間もなく、版が速く出ています。作り手は ROADMAP を公開しています。2次元の図面・解析・CAM などは、後回しと書かれています。FreeCAD は、26.3 の公開に向けて作業が進んでいます。それ以外の公式の予定表は、見つかっていません。
公募要領が挙げる要素技術:位置推定


i-Construction 2.0 の考え方に沿った見本です。




(図面と節4 の図は、押すと原寸の画が新しい窓で開きます)寸法の出所:国土交通省 北陸地方整備局『標準設計』令和5年4月。表の値のうち、標準図の原文は10、計算は3、規定から選んだ値2、仮に設定2、切り出し長3です。
押すと、3次元の形を回して見られます。(指かマウスで回します。ふたつの指か、マウスのホイールで拡大できます)
上のボタンを押してください。
削る所 盛る所 (色が濃いほど、削る・盛る高さが大きい。濃さは A と B で物差しが違います・境は薄い中間の色・細い白い縁の面=仕上げの面)
重点分野(1)機械施工。土を動かす前に、答えを先に出す見本です。
当会の計算は AI 社員が回しました。建設機械の自律操作は行っていません。
今の地面は北へ平均で約 5.7% 下ります。仕上げの面は、北へ 1% 下る平面の例です。赤が削る所、青が盛る所です。


B は当会が式で作った架空の地形で、考え方の見本です(実在の田畑ではありません)。今の地面の傾きは平均で約 1.1%。排水のため北西へ 0.2% 下る面にそろえる例です。


三角網で積分した値です。単位は m³、案の面での値です。量は 10 m³ 単位に丸めた目安です(B の差し引きだけは小さいので、小数1桁まで書きました)。差し引き=削る−盛る。点の和との差は、1 m 間隔の点の和との差(削る/盛る)です。[A は地理院の標高から計算した値・B は架空の地形から計算した値]
| 削る | 盛る | 差し引き | 点の和との差 | |
|---|---|---|---|---|
| A 土工 | 約2,350 | 約2,260 | 約+90 | +0.19% +0.25% |
| B 田畑(架空) | 約140 | 約150 | 約−2.9 | +0.26% +0.27% |
A の元の標高は 5 m 画素です(B は架空で標高の出典はありません)。量は 10 m³ 単位の目安です(B の差し引きだけは小数1桁)。
2つの計算(1 m 間隔の点の和と、三角網の積分)の差は、最大でも 0.27% でした。差し引きは小さい量どうしの引き算なので、割合ではなく量で見ています。格子を 5 m にすると B は差が 1.46% に開いたので、機械へ渡す格子は 2 m にしました。


上の3次元の枠(節3 の終わり)で、「土工と均平 A 土工」「土工と均平 B 田畑」を押すと回して見られます。赤=削る所、青=盛る所です。薄い面が仕上げの面です。マウスのホイールで拡大・縮小できます。

標高の出典は頁の最後にあります。3次元の枠へ
共通の開発基盤:シミュレータ

人材育成
建築の BIM 図面審査(2026年4月開始)
コンソーシアムの対象(土木)の外の参考です。



お役に立てそうな所があれば、お知らせください。
| 物 | 出典 |
|---|---|
| 標高 | 出典:地理院タイル(標高タイル(基盤地図情報数値標高モデル))を加工して作成。土工の例(A)は、2026年10月25日に取得した標高タイル(5 m 画素)から計算しました。B 田畑は架空の地形で、出典はありません |
| J-LandXML | LandXML1.2に準じた3次元設計データ交換標準(案)Ver.1.8(略称 J-LandXML)令和8年7月、一般社団法人OCF、監修 国土交通省国土技術政策総合研究所 https://www.mlit.go.jp/tec/content/J-LandXML_schema_v18.pdf |
| 3D都市モデル | 出典:国土交通省 PLATEAUウェブサイト https://www.mlit.go.jp/plateau/ 「3D都市モデル(Project PLATEAU)南さつま市 建築物モデル(LOD1)」(国土交通省・南さつま市)を加工して作成。足元の高さは国土地理院の標高に合わせて当会が加工しています。 |
| 空中写真 | 出典:地理院タイル(全国最新写真(シームレス)・標高タイル(基盤地図情報数値標高モデル))を加工して作成。西之表 600 m 四方の3次元に使いました。 |
| 建物の外形 | 出典:国土地理院のベクトルタイル(実験的に提供されている物)を加工して作成 |
| 地理院タイルの一覧 | https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html |
| 標準部材の寸法 | 国土交通省 北陸地方整備局『標準設計』令和5年4月 |
| 国の言葉 | 国土交通省「建設分野におけるフィジカルAI 戦略(中間とりまとめ)」・同参考資料・コンソーシアム公募要領・i-Construction 2.0・建築BIM推進会議(上の各所に URL) |
| ソフト | SolidCraft v0.22.0(Apache-2.0・MIT)、FreeCAD 1.1.3(LGPL 2.1 以降)。どちらも無料 |