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BIM/CIM解決研究会

公共工事のICT施工 ── 基準の索引

発注者別・地域別・分野別に、どこに何が書いてあるかを並べたものです / 2026年8月7日 時点

この索引について

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国土交通省(直轄工事)

令和8年度、土工のICTは「やれば加点」から「やらないと減点」になりました

令和8年度のICT活用工事(土工)実施要領の記載 ── 発注者指定型での発注を原則とする。工事成績評定における加点措置は行わない。受注者の責により実施されない場合は、契約違反として工事成績評定から減点する。

対象工事の規模も「数量は規程しない」となり、下限が撤廃されました。令和7年度以前にあった「施工者希望型」という言葉が、土工の要領から消えています。

ただし、全工種が同時に変わったわけではありません。舗装工の実施要領には発注者指定型と施工者希望Ⅱ型の2方式が残り、加点も最大2点が現存します。案件ごとに、その工種の要領を当たる必要があります。

導入型ICT活用工事(令和8年度に新設)

段階3次元起工測量3次元設計データICT建設機械3次元出来形管理
ファーストステップ型単点計測不要使わない(TS等のみ)実施
ステップアップ型単点計測記載なし2次元MG建設機械実施
全面活用型多点または単点実施3次元MC・MG建設機械実施

導入型も発注者指定型が原則・加点なし・未実施は減点です。対象は河川土工・海岸土工・道路土工の掘削工・盛土工・法面整形工。「小規模工事」の数量や金額の閾値は、要領本文に記載がありませんでした。実測

普及の状況(令和7年度)

93%
直轄工事のICT土工 実施率
1,927件
28%
都道府県・政令市のICT土工 実施率
4,077件
約34%
ICT土工の延べ作業時間 縮減率
令和7年度
59.9%
C・D等級企業のICT施工 経験率
1,979社 ÷ 3,306社

出所はいずれも 国土交通省「ICT施工に関する状況報告(第23回)」実測  件数で見ると、地方の4,077件は直轄の1,927件の2.1倍です。実施率が低いのは分母が大きいためで、実施率の差は令和5年度64ポイント、令和6年度65ポイント、令和7年度65ポイントと縮まっていません。

国土交通省の文書

ICT施工(総合ページ)要領・基準類の入口。各県の要領も、多くがこのページを参照先に指定しています
mlit.go.jp/tec/constplan/sosei_constplan_tk_000051.html
ICT活用工事(土工)実施要領令和8年度版。発注者指定型の原則化、加点措置の廃止、未実施時の減点、数量下限の撤廃
content/001880735.pdf 実測
関連要領(その2)content/001880032.pdf 実測
関連要領(その3)content/001881719.pdf 実測
関連要領(その4)content/001993595.pdf 実測
関連要領(その5)content/002009476.pdf 実測
ICT施工に関する状況報告第23回。実施率・件数・作業時間の縮減率・企業の経験率
report/press/content/001998379.pdf 実測

国土地理院(測量の根拠)

3次元測量は、準則 第17条の特例として運用されている例が確認できます

準則 第17条(機器等及び作業方法に関する特例)を適用する形で、国土地理院の個別マニュアルが標準の作業方法を定めています。平成28年4月28日の国土地理院企画部長通知に、UAVマニュアルについてこの構造が明記されています。実測

「準則に載っていないから使えない」と考える前に、第17条の特例という道があるかどうかを確認する ── という組み立てが可能です。精度検証の資料を添えて実施計画書に記載する形になります。

なお当索引は準則の本体(編構成)を確認できていません未確認。個別の測量方法が準則本体に規定されているか否かは、原本でご確認ください。

新しい機器・方法を公共測量で使うときの組み立て

一.準則 第17条準則に無い機器・方法でも、必要な精度の確保と作業効率の維持を満たせば実施できます。実施計画書の提出時に特例の適用を明示し、精度等の資料を添えます。新しい技術は提出前に国土地理院へ相談し、精度検証結果と作業マニュアルを示すこととされています実測
二.機器の性能要件「RTK-GNSSを用いた出来形管理要領(土工編)」── 国土地理院認定1級(2周波)と同等以上、公称測定精度 ±(20mm + 2×10⁻⁶×D)。機器がこの性能を満たすことを、検定成績表等で示せるかが実務上の争点になります実測

ここは断定できません

個別の機器が要件を満たすか、検定が必要かの最終的な判断は、測量法と準則の解釈に関わります。法律の判断が要る領域です。発注者、または国土地理院への事前相談を前提としてご検討ください。当索引は「こう組み立てられます」までを示すもので、特定の機器について「使えます」と申し上げるものではありません。

作業規程の準則 関係gsi.go.jp/common/000186712.pdf 実測
準則に関するQ&A第17条の特例の運用、国土地理院への事前相談について
psgsv2.gsi.go.jp/koukyou/public/qanda/junsoku.html 実測

なお、作業規程の準則の本体(編構成そのもの)は、当索引の作成時に取得できませんでした。未確認

農林水産省(農業農村整備・森林土木)

土木部門とは別建てです

各県の農業農村整備・森林土木のICT要領は、土木部門とは別の要領・別の所管課で運用されています。積算の準拠先も土木部門と異なります。

農業農村整備各県の要領が、農林水産省農村振興局「情報化施工技術の活用ガイドライン」を準用する旨を定めています(福岡県・佐賀県・宮崎県・鹿児島県の各要領で確認)実測
ただしガイドライン本体は当索引では未確認です未確認
森林土木林野庁の試行積算要領を準用する県(宮崎県)と、県独自の積算要領を持つ県(鹿児島県)に分かれます実測
発注方式の傾向農業農村整備・森林土木は受注者希望型のみの県が多く、発注者指定型を持つ場合もほ場整備工に限るなど、土木部門より対象が絞られています(福岡・宮崎・鹿児島・大分・佐賀で確認)実測

都道府県(47)

ICTの加点を廃止した都道府県は、確認できた範囲でありません

国土交通省は令和8年度から直轄のICT土工で加点措置を廃止しましたが、都道府県では44団体で加点の維持を確認しました。残る3団体は、宮城県(もともと加点を設けていない設計)、群馬県・千葉県(当索引では確認できず)です。

「まだ改定していないだけ」とは言えません。21府県が令和8年度版の要領を出したうえで、加点を残しています。山形県は令和8年4月1日改定の概要に「国が土工・河川浚渫を全て発注者指定型に統一したのに対し、山形県は前回改定に続き今回も適用しない」と明記しています。実測

令和8年度版を出したうえで加点を残した21府県(2府19県)── 秋田・山形・埼玉・神奈川・新潟・福井・山梨・岐阜・愛知・三重・京都・大阪・和歌山・島根・広島・徳島・香川・高知・沖縄・大分・宮崎。うち広島県は令和8年8月1日改定京都府は令和8年9月1日適用です。

詳しくは 「地域別」→ 全国47都道府県 をご覧ください。

市町村

市町村の実態は、まとまった形では把握されていません

国土交通省の状況報告は都道府県・政令市までを集計対象としており、一般の市町村は含まれていません。当索引でも、鹿児島県内43市町村のうち要領の公開を確認できたのは3市のみでした。公開していないことと実施していないことは別ですので、個別にお問い合わせください。

開始最新改定発注方式
鹿児島市令和6年10月1日令和8年4月1日当面は受注者希望型のみ(指定型は今後予定)
鹿屋市令和5年4月1日指定型・希望型の両方。土木版と農業農村整備版の2本立て
南さつま市令和7年4月1日令和8年7月10日指定型・希望型の両方

いずれも実測。鹿屋市の農業側は掘削・盛土1,000m³以上/ほ場整備1.0ha以上という規模要件を明示しています。

全国47都道府県 ── 加点の地図

44
加点の維持を確認した都道府県
文書を開いて確認
0
加点を廃止した都道府県
確認できた範囲でありません
21
令和8年度版を出したうえで加点を残した府県
最新は京都府 令和8年9月1日適用
5
総合評価に「過去実績型」を持つ県
鹿児島・静岡・島根・広島・長野

残る3団体は 宮城県(もともと加点を設けていない設計)、群馬県・千葉県(当索引では確認できず)です。

総合評価落札方式でのICTの扱いは、3通りに分かれます

何を評価するか受注者から見た効き方
過去実績型過去のICT施工実績という企業の実績実績が評価対象期間に入っている間、その団体の入札で評価されます(期間は団体ごとに異なります)
当該工事型その工事でICTを実施すること工事ごとに申請し直す必要があります
無し評価項目そのものがありません工事成績評定の加点だけが誘因になります

過去実績型を持つのは、確認できた範囲で5県です

中身配点
鹿児島過去2年間のICT活用工事の県内施工実績全面0.4点/部分0.2点(3億円以上 0.5/0.3)実測
静岡ICT活用工事・3次元データ納品工事の施工実績(企業評価項目・令和8年6月)未確認
島根実績の有無による評価未確認
広島ICT活用工事の施工実績を加点評価未確認
長野過去実績型と当該工事型の併存。技術者のICT実績+建設マネジメントでの実績+当該工事での活用誓約0.5+0.25+0.25=1.0点実測

配点まで確認できているのは鹿児島県のみです。他の4県は加点の存在までしか辿れていません。

発注者指定型の間口は、都道府県で大きく異なります

指定型そのものが無い北海道(施工者希望型のみ)
数量の閾値が無い山口(3次元データが既にある工事・河川堆積土砂撤去・路盤工事という工事の性格で指定)、長野秋田(入札審査会等の審議を経て指定)
1,000m³以上青森、東京(建設局)、岐阜、岡山、香川。徳島・広島・富山・岩手は金額要件を併用
2,000〜3,000m³和歌山(2,000)、埼玉(2,000)、三重・山梨・愛媛・栃木(3,000)
5,000m³大分、鹿児島、山形、福島、茨城、神奈川、新潟、島根、愛知、大阪、兵庫(宮崎は7,000)
10,000m³福岡、佐賀、長崎、熊本、奈良、高知、沖縄、石川(Ⅰ型)
20,000m³かつ8千万円京都 ── 確認した範囲で最も狭い

「ICT活用工事の対象ですか」に、全国共通の答えはありません

北海道には発注者指定型そのものがなく、閾値を置く団体では1,000m³から20,000m³かつ8千万円(京都府)まで幅があります。同じ「ICT活用工事」という言葉でも、指す範囲が団体によって大きく異なります。県境をまたぐ場合は、必ずその団体の要領を確認してください。

加点の大きさ、減点の重さ

加点4点の県

鳥取(全5プロセス完遂が条件。1つでも欠ければ加点なし)、石川(全面4点/部分2点)、秋田熊本(全部4点/一部3点)。2点/1点が最も一般的です。

加点先が「創意工夫」でない県

秋田県は「工事特性」(最大13点)で評価します。考査項目の場所が県によって違う点にご注意ください。

減点が重い県

和歌山(全段階未実施8点)高知(8点)兵庫は成績評定の減点に加えて指名停止措置も規定しています。

減点を置かない県

北海道・福島・富山・石川・福井・長野・岐阜・静岡・愛知・京都・鳥取・岡山・山口・愛媛・宮崎。福岡県は「未実施なら加点も減点も行わない」と明記しています。

減点を凍結している県

栃木県は減点2点の条文を持ちながら「当面の間、減点は行わない」としています。

国と逆に広げている県

岡山は令和7年11月に閾値を5,000m³から1,000m³へ、和歌山は令和8年改定で5,000m³から2,000m³へ引き下げ、対象を拡大しました。

特に注意していただきたい2県

宮城県と奈良県は、県独自の要領を作らず国土交通省の要領を準用する方式です。このため、国の令和8年度の変更が自動的に及ぶ可能性があります。この2県については、他県と同じ前提で考えず、個別にご確認ください。

九州7県 ── 横並び

要領の最新版発注者指定型の目安成績評定の加点減点総合評価のICT
福岡令和7年10月1日土工 10,000m³以上全段階2点/必須1点無し(未実施なら加点も減点もしないと明記)無し
佐賀令和7年7月18日土工 10,000m³以上標準型2点/簡易型1点途中中止のみ無し
長崎202510版(令和7年10月〜)土工 10,000m³以上 別系統に1,500万円以上の記載あり・整合未確認全段階2点/必須1点指定型で未実施は減点未確認
熊本令和7年8月15日土工 10,000m³以上全部4点/一部3点指定型で未実施は減点当該工事型 0.5〜1.0点
大分令和8年7月1日土工 5,000m³以上全面2点/部分1点文書注意+減点無し
宮崎令和8年4月1日(「試行」が外れた)土工 7,000m³/舗装 10,000m²以上全段階2点/部分1点無し未確認
鹿児島令和7年10月1日土工 5,000m³以上創意工夫 項目15・32(1項目1点・上限7点)指定型で未実施は減点過去実績型 0.4/0.2点

出来形管理は、九州7県すべてが国土交通省の要領を準用しています

県独自版を持つ県は、7県に一つもありませんでした。このため出来形管理の考え方は直轄工事と共通です。ただし提出様式や監督・検査の運用まで同一とは限りません。案件ごとに、その発注者の特記仕様書と様式をご確認ください。
一方で積算は分かれます。県独自の積算要領を持つのは長崎(別紙4〜23)と鹿児島(16種)。福岡・佐賀・大分・宮崎は国土交通省の積算要領を準用し、熊本は県の積算基準書と国交省要領の二階建てです。

その他の差

「試行」が外れたのは宮崎だけ

令和8年4月1日から「宮崎県ICT活用工事実施要領」。他の6県はまだ「試行要領」です。

「導入型」を新設したのは大分

令和8年7月改訂で5,000m³未満を対象に新設。全面活用型/ステップアップ型/ファーストステップ型の段階を設けています。

間口が広いのは大分と鹿児島

指定型の目安が5,000m³以上。福岡・佐賀・長崎・熊本は10,000m³以上です。

実績の公表

鹿児島県は「ICT活用工事取組状況」を公表しています(下記・鹿児島県の欄)。他の6県では件数・実施率の公表を確認できませんでした。長崎県はKPI(令和12年度に年間250件)を掲げています。

鹿児島県

県の総合評価は「過去2年間の県内施工実績」を評価します

令和8年度 総合評価方式(土木部)ガイドライン(令和8年4月1日)実測。当該工事でICTを提案することへの加点ではなく、企業の過去実績への加点です。

工事区分全面活用の実績部分活用の実績実績なし
一般土木 6千万〜1億3千万円0.4点0.2点0.0点
一般土木 1億3千万〜3億円0.4点0.2点0.0点
一般土木 3億円〜WTO未満0.5点0.3点0.0点
海上工事 6千万〜3億円0.4点0.2点0.0点
海上工事 3億円〜WTO未満0.5点0.3点0.0点

「改定の概要」(令和7年10月)には 0.3/0.2 という別の数値の記載があり、資料間で食い違っています。ガイドライン本体が令和7年度・令和8年度の2年度分で一致しているため上表を採りましたが、入札ごとに該当区分でご確認ください。

県の制度で押さえる4点

減点は県のほうが先

発注者指定型で未実施なら減点、という規定を県は令和7年10月から持っています。「指定型は減点あり・成績加点なし/希望型は加点あり」という設計です。

指定型の目安は5,000m³以上

令和7年10月の改定で10,000m³から引き下げられました。呼称は「施工者希望型」ではなく受注者希望型です。

出来形管理は国の要領を準用

県独自版はありません。試行要領 第10条・第12条が国土交通省の要領を直接指定しています。

成績評定は項目15と項目32

項目15は全プロセスでICTを活用した工事。項目32はICT・遠隔臨場・情報共有システムの3項目中2項目。項目32はICT単独では加点になりません。1項目1点、7点が上限です。

対象工種(試行要領 第4条)

土工/作業土工(床掘工)/土工1000m³未満/小規模土工/法面工/舗装工/舗装工(修繕工)/付帯構造物設置工/地盤改良工/河川浚渫工/構造物工(橋脚・橋台)/構造物工(橋梁上部)/基礎工/擁壁工/コンクリート堰堤工。令和7年10月の改定でコンクリート堰堤工と地盤改良工(サンドコンパクションパイル工)が追加されました。実測
[注]当索引の手元の記録は「13工種」としていますが、上の列挙は15項目になります。枝番の数え方が異なる可能性がありますので、工種の数え方は原本でご確認ください。未確認

農政部・環境林務部

農政部(農業農村整備)令和7年10月1日版。発注者指定型はほ場整備工のみ。積算は農林水産省のガイドラインを準用。対象9工種
環境林務部(森林土木)令和7年12月1日版。受注者希望型のみ。県独自の積算要領。対象8工種

いずれもポータルページの記載を確認したもので、要領本体のPDFは未確認です。

県の実績の公表

鹿児島県は「ICT活用工事取組状況」を公表しています(令和8年3月末時点・対象期間 平成29年1月〜・県土木部発注工事)。定義は、対象工事=特記仕様書に対象である旨を明記した工事、取組工事=取組を達成し完成した工事。「令和6年度、令和7年度の取組工事件数は工事の完成に伴い増加します」との注記があります。実測

件数そのものは、当索引では確定できていないため掲載していません。原本をご確認ください(下の所在一覧の「ICT活用工事の試行について」からたどれます)。

ICT活用工事の制度(発注方式・加点・減点)

下表はいずれも各発注者の要領本文を確認したものです実測。確認できていない箇所は末尾「まだ埋まっていないところ」に記載しています。

国土交通省 令和8年度土工は発注者指定型を原則とし、工事成績評定の加点措置は行わない。未実施は契約違反として減点。数量の下限は撤廃。舗装工など他工種は別建てで加点が現存
導入型(令和8年度新設)ファーストステップ型/ステップアップ型/全面活用型の3段階。指定型が原則・加点なし・未実施は減点
都道府県44団体で加点の維持を確認。廃止した団体は確認できた範囲でありません。減点は、当索引で確認できた範囲で25都道府県が規定(多くは国の令和8年度改定より先行)実測
発注方式の呼称国は「施工者希望型」、多くの県は「受注者希望型」。同じものを指しますが、書類では県の呼称に合わせる必要があります
指定型の閾値指定型なし(北海道)から 20,000m³かつ8千万円(京都)まで。団体ごとに確認が必要です
農業農村整備・森林土木土木部門とは別の要領。受注者希望型のみの県が多い

3次元測量と出来形管理

点から面へ

従来は代表管理断面で検尺テープやコアで測る「点」の管理。3次元は点群から作った面と設計データの差分で測る「面」の管理です。

密度は1点/m²以上

評価密度は平面投影面積あたり1点以上。出来形管理図はヒートマップで、離れの規格値に対する割合を −100%〜+100% で色分けします。

合否は6項目すべて

平均値・最大値・最小値・データ数・評価面積・棄却点数。1つでも外れれば不合格。棄却点数は0.3%以下。

面管理のほうが厳しい

断面管理を選べば従来に近い値が適用されます。令和8年度の土工実施要領には「従来手法との二重管理は行わない」旨が追記されました。

計測手法ごとに求められる精度

手法求められる精度出所
UAV(空中写真測量)各座標値の較差 x・y・z それぞれ ±50mm以内/地上画素寸法 10mm/画素以内出来形管理要領(案)R8.3 参考資料/監督・検査要領(土工編)R7.3 実測
地上レーザースキャナ点間距離精度 ±20mm以下(平成29年版)/監督・検査要領では 14mm以内、または範囲内で ±50mm(令和7年3月版下の注をご覧ください 実測
地上移動体搭載型LS起工測量・岩線 ±100mm/部分払 ±200mm/出来形 ±50mm/点群密度 0.01m²に1点同上 実測
TS(ノンプリズム)平面・鉛直とも ±20mm以内監督・検査要領(土工編)R7.3 実測
RTK-GNSS鉛直精度 ±10mm以内。面管理なら ±30mm以内に緩和。機器は国土地理院認定1級(2周波)と同等以上RTK-GNSSを用いた出来形管理要領(土工編)H29.3 実測

資料間で食い違っている箇所があります

地上レーザースキャナの精度は、平成29年版が ±20mm、令和7年の監督検査要領が「14mm以内、または範囲内で ±50mm」で食い違っています。現行案件では、令和8年3月版の出来形管理要領と令和7年3月版の監督・検査要領を優先してください。

都道府県は、出来形管理で県独自版をほとんど持ちません

九州7県はすべて国土交通省の要領を準用しており、県独自版はありませんでした。出来形管理の考え方は直轄工事と共通です。ただし提出様式や監督・検査の運用まで同一とは限りません。案件ごとに、その発注者の特記仕様書と様式をご確認ください。

積算

この節の金額はいずれも国土交通省の要領・積算基準によるものです。確度は下の注意書きのとおり「原本での確認を前提」とお考えください。

費用積み方計上先数値
3次元起工測量費受注者見積り(設計変更の対象)共通仮設費の技術管理費定額なし
3次元設計データ作成費受注者見積り(設計変更の対象)共通仮設費の技術管理費定額なし
ICT建設機械経費賃料に加算直接工事費13,000円/供用日(バックホウ・ブルドーザとも)
ICTシステム初期費定額共通仮設費の技術管理費バックホウ 598,000円/式
ブルドーザ 548,000円/式
3次元出来形管理・納品費受注者見積り、または率の補正率計上共通仮設費率 ×1.2
現場管理費率 ×1.1

導入型は、簡易ですが手当ても薄いです

ICT建設機械の加算額は 3次元MC・MG が 5,470円/供用日、2次元MG が 1,820円/供用日。土工の13,000円に対してこの水準です。3次元出来形管理と納品の費用は計上されません。前工事や設計段階のデータを使う場合は起工測量費も出ません。受注の判断に直結します。

この金額は、原本での確認を前提としてください

上記の金額は、当索引の作成時にPDFを読み取って得た値です。同じ資料に別の問いを立てて2回一致を取っていますが、原本を目視で確認したものではありません。契約と積算の実務にお使いになる前に、必ず原本でお確かめください。

都道府県の積算

国土交通省の積算要領を準用福岡(「国交省HPに掲載のものを使用する」と明記)、佐賀、大分、宮崎、北海道ほか多数
県独自の積算要領を持つ長崎(別紙4〜23の工種別)、鹿児島(16種)
県の積算基準書+国交省要領の二階建て熊本(別紙2・4・5を添付)
農業農村整備農林水産省「情報化施工技術の活用ガイドライン」を準用する県が多数

長崎県・鹿児島県の県独自積算要領について、ICT建設機械の加算額や初期費が国と同じ値か県独自の値かは、当索引では確認できていません未確認

総合評価落札方式・工事成績評定

総合評価落札方式

都道府県での扱いは過去実績型・当該工事型・無しの3通りです(「地域別」に一覧)。当索引で確認できた範囲では、過去実績型を持つのは鹿児島・静岡・島根・広島・長野の5県で、配点まで確認できているのは鹿児島県のみです。

工事成績評定

下表はいずれも各発注者の要領・運用表を確認したものです実測。ただし多くの県では要領に点数の記載がなく、工事成績評定要領の側にあります。点数を伴わない県はこの表に含めていません。

国土交通省 令和8年度土工は加点措置なし。未実施は契約違反として減点
都道府県の標準考査項目「創意工夫」で全面2点/部分1点が最も一般的
4点を置く県鳥取(全5プロセス完遂が条件)、石川(全面4点/部分2点)、秋田、熊本(全部4点/一部3点)
加点先が異なる県秋田県は「工事特性」(最大13点)。創意工夫ではありません
減点の幅1点から8点(和歌山・高知)まで。兵庫県は指名停止措置も規定。栃木県は「当面の間、減点は行わない」と凍結
組み合わせ条件のある県鹿児島県の項目32は、ICT・遠隔臨場・情報共有システムの3項目中2項目の達成が要件で、ICT単独では加点になりません

支援策・補助金

下表はいずれも各県の公表ページを確認したものです実測ただし補助率・上限額・募集期間は年度ごとに変わります。必ず最新の募集要項でご確認ください。

中身
佐賀建設DX加速化事業費補助金。ICT建設機械の購入 3分の2・上限600万円/後付け機器 3分の2・300万円/3次元測量機器・ドローン 3分の2・200万円
大分建設産業DX加速化事業。ICT建機 2分の1・上限500万円/ICT機器 2分の1・200万円/研修費 4分の3・上限50万円
宮崎建設産業キャリアアップ支援事業。ICT関連の資格・講習 2分の1・一人上限5万円(若者・女性枠は8万2,500円)
鹿児島担い手確保・育成・定着促進事業。研修費用 2分の1・1企業上限10万円
福岡県の補助金は確認できませんでした。福岡県建設技術情報センターの研修は大半が受講料0円
熊本県主催セミナー、Q&A集、協議用様式の提供。補助金は確認できませんでした
長崎インフラDX計画に研修の実施を記載。補助金は未確認

補助金は「県内に主たる事業所を持つ者」が対象です

佐賀県・大分県の補助金は、いずれも県内に主たる事業所を持つ事業者が対象です。他県の事業者がそのまま使えるものではありません。募集期間・予算枠・先着順の有無も年度ごとに変わりますので、必ず各県の最新の募集要項をご確認ください。

所在の一覧

国土交通省 ICT施工mlit.go.jp/tec/constplan/sosei_constplan_tk_000051.html
ICT施工に関する状況報告(第23回)mlit.go.jp/report/press/content/001998379.pdf
国土地理院 作業規程の準則 関係gsi.go.jp/common/000186712.pdf
同 Q&A(第17条の特例・事前相談)psgsv2.gsi.go.jp/koukyou/public/qanda/junsoku.html

鹿児島県

ICT活用工事の試行について要領・様式・積算要領16種・取組状況
pref.kagoshima.jp/ah03/ict.html
ICT活用工事(ICT土工等)試行要領令和7年10月1日
documents/63604_20250929192232-1.pdf
令和8年度 総合評価方式(土木部)ah01/kensei/nyusatu/nyusatujoho/r8sougouhyouka.html
工事成績評定(考査項目別運用表)ah03/infra/kokyo/gizyutu/hyousyou/seisekihyoutei_r4.html
農業農村整備事業のICT活用工事pref.kagoshima.jp/ag09/nn-ict.html
森林土木のICT活用工事pref.kagoshima.jp/ad01/ict.html
建設産業担い手確保事業(研修費の助成)pref.kagoshima.jp/ah01/kanri/ninaitekakuho.html

九州の他県

福岡県 ICT活用工事pref.fukuoka.lg.jp/contents/ictkouji.html
佐賀県 部内通知・要領(ICT試行要領一式)pref.saga.lg.jp/kiji00326131/index.html
佐賀県 建設DX加速化事業費補助金pref.saga.lg.jp/kiji003105679/index.html
長崎県 ICT施工pref.nagasaki.jp(ICT施工)
熊本県 i-Construction/ICT活用工事pref.kumamoto.jp/soshiki/100/50369.html
熊本県 総合評価落札方式pref.kumamoto.jp/soshiki/100/249668.html
大分県 ICT活用工事(令和8年7月改訂)pref.oita.jp/soshiki/18700/ictkatuyoukouji.html
大分県 建設産業DX加速化事業(令和8年度)pref.oita.jp/soshiki/18700/kensetsudx-r8hojo.html
宮崎県 ICT活用工事(令和8年4月1日施行)pref.miyazaki.lg.jp(ICT活用工事)

まだ埋まっていないところ

この索引にも、確認できていない箇所があります。隠さずに書いておきます。お心当たりのある方はご一報いただけると助かります。
info@cimken.com(BIM/CIM解決研究会)

群馬県・千葉県県まるごと確認できていません。群馬県は技術基準を庁内システムで配信しており、公開ページから要領のPDFに辿れませんでした。千葉県は当索引の作成時にサイトへ接続できませんでした
過去実績型4県の配点静岡・島根・広島・長野。加点の存在は確認しましたが、点数まで辿れていません
多くの県の成績評定の点数要領には「創意工夫で評価する」までしか書かれておらず、点数は工事成績評定要領の側にある県が多いためです
岡山県の7点/5点Q&Aに記載がありますが、創意工夫の評価点そのものか加算点かが判別できていません。他県の1〜4点とそのまま比べないでください
長崎県の指定型の閾値要領本文は土工量10,000m³、インフラDXアクションプランは「設計金額1,500万円以上を発注者指定」。両者の関係が確認できていません
長崎県・鹿児島県の積算要領の金額国と同じ値か県独自の値かが確認できていません
農林水産省のガイドライン本体県の要領が準用する旨は確認しましたが、ガイドライン本体は未確認です
実績(件数・実施率)都道府県での公表は、当索引で調べた範囲ではほとんど確認できませんでした